げんき会

2002年9月の病院開設以来、退院された患者様は1000人を越え、退院後、独居生活を送られる方、仕事復帰される方と様々です。

障害を抱え、在宅や社会復帰をされるということは新しい生活・人生を創り出すことです。

その中でリハビリを合言葉に頑張ってきた仲間同士が、悩みを打ち明けたり、互いに共感したりできる場の提供を目的とし、患者会プロジェクトが発足しました。

患者会名称を「げんき会」と名付け、2006年10月28日に第1回目の患者会総会を開催しました。

会員数50名のうち、当日の参加者は13名でしたが、和気あいあいとした雰囲気のなか話が進み、1月に会員の顔合わせを兼ねて新年会を開くことが決まりました。

他には、「温泉に行きたい」「4月には花見に行きたい」などなど、企画がいろいろ飛び出しこれからが楽しみです。

同じ悩みや障害を持った方がこの会での活動を通して仲間とともに、趣味や生きがいを見つけられるようにサポートしていきます。

2008年1月19日、発足当初から続く恒例の新年会を開きました。

寒空の中、会員とその家族を合わせ何と26名もの方が参加しました。

昼食はボランティアさんの手作り料理をみんなで囲み、「最近どんな?」、「この間○○におうてなあ…」など久々の再開を楽しんでいました。

会員の中には新年会ということできれいな着物を着て来られた方、カラオケが楽しみで歌いたい曲を紙に書いて来られた方、ビンゴゲームでなかなか当たらず悔しそうにされていた方など、皆さん思い思いに煮しんでいました。

ある会員は1年前の総会には車椅子で参加されていましたが、「げんき会でいろんな所に行きたい。みんな頑張ってリハビリしているから、私も頑張って歩かんと」と歩く練習を頑張り、勇気を出して今回は杖をついて歩いて来られました。


また、集まり以外でも「今回の 新年会、あんた行くんな?」とこれまで話したことのなかった会員同士が話す様子も度々見受けられました。

「病気になったからこそどんどん表に出ないかんのや」「次は○○に行ってみたい!」等の意見もでており、頼もしいばかりです。しかし、課題もあります。

今回、送ってくれる人がいないため参加できなかった方や、利用サービスの都合で残念ながら参加できなかった方も多数いました。

できるだけたくさんの方が平等lこ参加できるよう、我々病院スタッフも精一杯お手伝いしていきたいと思います。