園芸で開花したリハビリ効果(第2回目)

今回は、脳梗塞を発症し、活動性の低下によって歩行困難となった患者様に対し、リハビリ治療として寛芸を用い活動性が向上したので紹介します。このコーナーでは、病棟での日常生活やリハビリの一部を紹介します。写真は患者様とご家族の同意を得て掲載しております。

病前の苺作り

入院当初は部屋から出てくるのは食事の時のみで、車椅子に乗って出てくる状態でした。リハビリに誘いに行っても「いかん」「寝る、寝る」といい、ベッドから起きて出てくることはありませんでした。

病気になる前、苺作りをされていたとうかがい、花を育ててもらうことにしました。最初は車椅子に乗って水やりをしていましてが、立って行えるようになってきました。この頃から一人で自室から歩いて出て来るようになりました。今では病棟内をよく歩いている姿も見かけるようになりました。

リハビリの時間には、屋外も歩けるようになりました。このことによって、機能的自立度評価表FIMが45点から74点へと上がりました。今後、退院されて旦那さんと一緒に出掛けられるようになったらよいとの思いから、訓練をされています。