長崎で被爆した叔父2人を相次いで亡くした今年、長崎での世界大会に参加することができました。今回の大会に参加して、核兵器や武力では生活の安全を守ることはできないということを改めて痛感し、それを後世の人たちに伝えていくことの重要さを感じました。
初めて参加した私は、会場の長崎市民会館体育館いっぱいの各県代表者(6500人)の熱気に圧倒されました。
大会2日目の動く分科会では、佐世保基地調査行動に参加しました。米軍や自営隊基地にほとんど身近に感じたことのない私でしたが、佐世保の人の基地と隣合わせの不安な生活を多少想像することができました。大村湾から船に乗って佐世保基地を見ました。またバスの中から、基地内には思いやり予算で建設された豪華な米軍住宅を垣間見ることができました。基地内での電気・水道代は無料だそうで、佐世保市民が渇水のため水量制限の中生活している時でさえ、基地内では制限なしであったそうです。思いやり予算がいかに無駄遣いされているかを目の当たりにすることができました。
最終日の閉会会議では、原爆投下の11時2分の黙とうを挟んで、海外代表の発言のあと、「もうひとつのアメリカ史」のオリバーストーン監督の発言がありました。アメリカの学校では、原爆は第二次世界大戦を終わらせるのに必要だったという教育がされているそうですが、監督はそれがウソであること、また戦争の記憶を消してはならないと断言しました。
私たち日本人も、二度と同じ過ちを繰り返さないためにも自分で知識を得て、原爆投下の理由を考えることは大事であると感じました。
また、将来を担う子供たちへの教育が一番重要であり、正しい知識を伝えるためにも自らがもっと歴史を勉強しなといけないと思いました。
世界体会参加日:2013年 8月7,8,9日
高松協同病院 作業療法士 池田寿子