日本の暦の一つであり、伝統的な年中行事を行う季節の 節目(ふしめ)の一つである「桃の節句」。女の子の成長を願い、邪気を払う日本古来の節句として現代にまで受け継がれている。その由来は、平安時代から伝わる「流し雛」のルーツと深く関わっています。「流し雛」とは邪気に見舞われやすいといわれていた三月の最初の巳の日に、平安貴族が自分の身代わりとして、災厄を引き受けさせた紙人形を川に流していた儀式。やがて、豪華なおひなさまを飾って、女の子の健やかな成長を願う「ひな祭り」へと変わり、3月3日にお祝いをする風習が定着しました。
高松協同病院にも、玄関からはじまって、院内各所におひなさまが飾られています。
患者さまのご家族が手作りされたおひなさまも、素敵です。その場を、ホット和ませています。通りすがりにふっと気づき、写真、写真と慌てて撮りました。
職員からも家で飾っていないのでという申し出をうけ、早速かざりました。「あちこちにおひなさまがあって、昔のこともいろいろ思い出して懐かしく、楽しんでいます」と、話にも花がさきます。
おひなさまは短い間の飾りですが、療養中であっても、家庭と同じように普段の生活を送っているなあと、季節を感じてもらえることを願っています。