パーキンソン病友の会にて運動教室を実施ました

全国パーキンソン病友の会、香川県支部「あゆみの会」より運動教室の実施依頼があり、9月21日(木)に開催させていただきました。高松協同病院に併設されている「ふれあいセンター」で、約20名のパーキンソン病患者様とご家族様が参加され、真剣な表情で最後までみなさまが元気に受講をしていただきました。


内容は、パーキンソン病によって引き起こされる運動障害のメカニズムや、実生活での工夫についての講話、パーキンソン病に効果的とされている運動プログラム「LSVT®️BIG」1)や「ロックステディボクシング」2)の体験です。

LSVT®️BIGは、パーキンソン病特有の運動障害である動作狭小化に特化した治療法です。大きな動きを促しながら、すくみ足や小刻み歩行といった、生活に直接関係のあるような動作の改善を図ることができます。ロックステディボクシングは、ボクシングを使ったパーキンソン病専門のフィットネスプログラムです。米国で開発され、2018年から日本で取り入れた新しい治療法の一つです。実際にボクシンググローブを装着し、指導員がミットを持ってパンチを放ちます。身体をひねったり伸ばしたりと、パーキンソン病が身体に及ぼす症状に対してのトレーニングが行え、何よりもパンチを放つことで気持ちがスカッとします。

高松協同病院は、パーキンソン病に対するリハビリに注力しています。LSVT®️の短期集中入院プログラムや、ロックステディボクシングを中四国で初めて導入する等、パーキンソン病患者様・家族様が、少しでも楽しく生活をしていただけるように取り組み続けています。

仮面様顔貌などの障害によって、うまく表情を作ることが難しくなった患者様や、毎日の介護生活を送っている家族・介助者様の楽しそうな顔・笑顔を見ることが、何よりも幸せに感じます。

パーキンソン病でお困りのことがありましたら、ぜひ当院までお問い合わせください。

1) LSVT®️:短期集中入院プログラムとして、約1ヶ月の入院をして、有資格者の指導のもと、集中的に専門的なリハビリを行うことができます。

2) ロックステディボクシング:毎月第3土曜日に開催されています。パーキンソン病と診断された全ての患者様・ご家族様が参加することができます。


※各プログラムの費用等詳細は当院までお問い合わせください。
ご連絡先:高松協同病院087-833-2330(外来リハ担当者)